喉の甲状腺のあたりに痛みを感じるとき、どんな病気が考えられるかご存じですか。
今回は甲状腺の痛みについて、考えられる病気や原因を整理しました。
病院でしっかりと診てもらうためには、痛みの場所や種類のセルフチェックが大切になってきます。
また、医者に診てもらう場合は、何科を受診するのがいいのかも合わせて紹介します。
正確に観察して、早く医者に診てもらうことが大切ですよ!
甲状腺に痛みがある時のセルフチェック!
甲状腺の病気が考えられる時は、自分に起こっている症状をきちんと把握しましょう。
正確にお医者さんに伝えることで、的確な診断を下してもらえます。
・どんな痛みがあるか
・腫れがあるかどうか
・発熱があるかどうか
など、まずはセルフチェックしてみましょう!
○痛む場所はどこ?どんな痛み?
甲状腺に痛みがある場合は、腫れている部分だけでなく、後頭部や耳の後ろあたりまで痛みが出る場合もあります。
甲状腺が腫れていたり、違和感がある場合は、痛みの種類やタイミングを確認していきます。
・常に痛いのか
・物を飲み込む時に痛いのか
・甲状腺の部分を押さえたら痛いのか
など、どんな時に、どんな痛みがあるのか観察していきましょう。
また、甲状腺の部分が腫れていないのに痛みがある場合は、甲状腺ではなく風邪や口内炎など別の理由かもしれませんね。
甲状腺の痛みの原因
甲状腺が痛い時に最も考えられる原因は「亜急性甲状腺炎」という病気の可能性が高いです。
この病気の主な症状は、下記の通りです。
・甲状腺が固く腫れる
・甲状腺の痛み
・微熱~40度近い発熱(個人差あり)
・痛みを感じる2~3週間前から風邪に似た症状がでることが多い
この病気の場合は、病院で治療を受ければ治りますので、早めの診察が大事です。
ちなみにウィルス感染が発症の原因と推察されているみたいですが、現代医学でも証明されていないんですよ。
まだまだ医学は発展途上なんですね~(-_-;)
甲状腺が痛い時は何科を受診するといい?
一番の近道は内科です。
内科ならば血液検査をして判断してくれるので、まずはかかりつけの内科を受診しましょう。
耳鼻科でも診断してくれますので、耳鼻科の先生の信頼度が高い時は、臨機応変に受診しましょう。
その先生が必要だと判断すれば、おそらく近隣の総合病院で内分泌科、甲状腺科あたりを紹介してくれるでしょう。
○大きな病院で診てもらう前に
ちなみに紹介状なしでいきなり大病院を受診すると、初診料が高額になることが多いので近くの診療所で紹介状を書いてもらいましょう。
紹介状の費用はかかりますが、いきなり大きな総合病院に行くよりは安くなります。
甲状腺の病気はどんなものがある?
お医者さんの説明の中に出てくるかもしれない、他の甲状腺の病気についてちょっと紹介しておきますね。
有名どころでは、下記のような病気があります。
・バセドウ病
・橋本病
・甲状腺腫瘍
甲状腺の病気の判断では血液検査や超音波検査で行うことが多いです。
症状が気になるのに検査をしてくれなかった場合は、ちゃんと検査をしてくれる病院で診てもらう方がいいでしょう。
なお、甲状腺の病気は痛みを感じないものがほとんどなので、痛みの症状がある場合は、別の可能性も考えた方がいいかもしれません。
甲状腺の異常は、ストレスが原因になることも
甲状腺はホルモンを分泌する器官なので、ストレスの影響を受けやすいと言われています。
仕事やプライベートのストレス、引っ越し・出産など環境の変化によるストレスなど、近年のストレス社会では甲状腺の病気を発症する人は決して少なくないんですね。
甲状腺に痛みがある場合の「亜急性甲状腺炎」の場合は、ストレスが直接の原因ではないかもしれません。
しかし、ストレスで甲状腺の状態が悪くなっているところに、ウィルス感染して引き起こされたということは十分に考えられます。
原因は立証されていないので推測ですが、なんにしてもストレスは溜めないに限りますね。
まとめ
甲状腺に異常が出た場合は、様子を見ずに内科をなるべく早めに受診しましょう。
もし病院に行った後も症状が気になるようでしたら、しっかりした検査をしてくれる病院で診てもらってくださいね。
また、痛みなどの症状が出ないために放置してしまい、重症化するケースもあり得ます。
もし甲状腺ガンだったら・・・早期発見第一ですしね!
心配してストレスを貯めるのも、甲状腺によくありませんので、適切な処置をできるだけ早いタイミングで行ってください。