田中です。
「テイクアウトライブ」をご存知ですか?
文字通り、「ライブを持ち帰る」という動画配信サービスです。
簡単に説明すると、コンサート会場にて販売しているカードに記載されているQRコードを読み取って、当日のライブ映像や事前に収録、編集していた動画などを見ることができる。
これは歌手の野口五郎さんが発案、開発したものだそうです。
私自身、TVのトーク番組で野口五郎さんが出演した際にたまたま聞いたのですが、初めて聞いたとき「うまいこと考えたなぁ」と思ったものです。
もちろん特許も取得しており、現在は様々なアーティストの間にもどんどん広がっているみたいです。
ライブ映像は通常、コンサートが終わってから数ヶ月なり数年後にDVDパッケージ化されて販売されるものでした。
これを、ライブ直後にQRコードで読み込んで、当日すぐに見ることができる。
私もよくコンサートに行きますが、その日見たライブをすぐにまた見ることができるというのは非常に嬉しい。
消費者目線でもそう思いました。
またマーケター視点で言うと、コンサート参加者の熱が冷めやらぬままにすぐにクロスセルをするあたりはマーケティング的にも正解。
「鉄は熱いうちに打て」です。
この「テイクアウトライブ」は一見すると、画期的なアイデア、サービスに見えますが、その原理を見ると実は単純なもの。
マーケティングで言うところの販売方法「どうやって商品・サービスの価値を届けるか」のところを少し変えただけだからです。
具体的に、ライブ映像に絞るなら、今までだったら数ヶ月、数年かかっていた時間を即日に変えたこと。
販売形態もDVDが主だったのが、動画配信サービスにしたことです。
また、このサービスのコンセプトは「ライブの感動をそのまま持ち帰る」
つまりはコンサートのお持ち帰りですが、飲食店などでやっているテイクアウトの概念を音楽業界にずらしただけ。
アイデアというのは、答えを見ると「なーんだ、そんなものか」となりますが、やはりこのアイデアを思いつき、実行に移した野口五郎さんはすごいですね。
いまや野口五郎さんは印税でボロ儲けなのでしょうか?笑
参考記事:
https://www.oricon.co.jp/news/2030122/full/