田中です。
今回はコチラの記事から学びを得たので
書きたいと思います。
「富裕層に見放された大塚家具のたどる末路 競争相手はニトリではなかった」
大塚家具の失敗はここに書かれているとおりであり、
私もまさしく同感なのですが、
売り上げ減少の大半は「入りやすくなったはずの店舗」での結果だ。
とありますが、
これはどういうことかというと、
家具を見てくれるお客さんを増えたけれども、
買ってくれるお客さんが伸びていないことです。
ネット販売でいうところの、セールスレターが弱い。
レターにアクセスは集まっているが、ダダ漏れ状態だということです。
私は家内と一緒にふらりと店を訪ねたのだが、ほかの3店は販売員が積極的にそばにつき、詳しく商品を説明してくれた。
私が高価な商品をいくつも比較して見ていることが明らかなのに、誰も声をかけてこなかったのは大塚家具だけである。
セールスする力がいかに大事かわかります。
売り上げを上げるのに、成約率がいかに大切だということがわかります。
セールスというと売り込みと
考える人がいるからここでは違う言い方で。
ズバリこれも答えが書いてありました(笑)
「自由に見たいので放っておいてくれ」と宣言していても、いろいろ見ていると
「このテーブルの材質は何だろう?」と気になってくる。そうした雰囲気を察知して、スーッと客に近づいてきて、
「これはトチです。この大きさのトチはなかなか手に入りません。
貴重なテーブルです」と説明してほしいのだ。
そう、説明です。
大塚家具はいまでも豊かな品ぞろえの商品があるのだから、
その商品の魅力を説明するだけでいいんですね。
価格が高いとか安いとか、富裕層の購買には関係がありません。
関係ないは言いすぎかもしれませんが、優先順位は低いはずです。
Appleの創始者ステーブ・ジョブズのプレゼンテーション能力の高さは
言うまでもないと思いますが、
iPodやiPhoneがなぜ世界中で爆発的に売れたのか?
商品が良かったからではなくて(もちろんそれもあるが)
ステーブ・ジョブズのプレゼンにある。
であるなら、
大塚家具が商品購入の背中を押すのに重要な販売員を
削減したのは、愚かな行為だというのがわかると思います。
大塚家具の家具自体は良いのだから、
しっかりとその魅力をアピールする。
伝えるということをしていけばよかったはずです。
大塚家具の競争相手はニトリではなかったのだ。
方針を変えるか、それか社長を替えたほうがいいですよ」と。
とか他にも「まさにその通り!」と言いたいものばかりですが、
これ以上は置いておいて。
大塚家具の事例からもわかるように、
オンラインであろうと、オフラインであろうと
ビジネスにおいて、いかにコピーライティングが大切さなのかわかるかと思います。
「伝えることを軽視しないこと」ですね。
私の事例で恐縮なのですが、
最近母が、自宅のソファーを買い替えたらしく
聞くところによると、購入過程は以下のような感じです。
たまたま高島屋の家具売り場で、
何気によさげなソファーがあって休みがてら腰掛けていた
そこで販売員が寄ってきて、
「この商品は〇〇がちょっと…」と軽く否定して
こっちのような〇〇じゃないと。
というように自分がおすすめしたい
商品の魅力、メリット、良い点を語り出したとのことでした。
( もちろんその販売員は、自分がおすすめしたソファーの販売員でした)
母はもともとソファーを今日買うつもりは
全くなかったにもかかわらず、
しかも初めに気になって目に止まって
ちょっと座ってみたソファーよりも価格も
高いにもかかわらずその場で購入しました。
この一連の流れ、母の購入決断は、
その販売員の力が大きいのは誰の目にも明らかでしょう。
その販売員がダメなソファーの理由を説明し、
自分がおすすめしたいソファーの良い点をしっかりと
アピールしたことによって、十数万円のソファーを
母は購入決断したわけですからね。