花粉症の薬であるエバステルですが、「いまいち効かない気がする・・・」という声も聞かれます。
病院でもらう処方薬ですから、すぐに効くと期待した分がっかりしますよね。
でも、それはエバステルの特徴を理解していないだけかもしれません。
そんな時は、どんな飲み方をすれば、どういう効き方をするのかについて、知っておくとよいです。
花粉症と上手に付き合うために、エバステルの上手な飲み方について紹介していきますので参考にしてくださいね。
花粉症の薬エバステルとは
まず、エバステルという薬がどんな薬かをお話しようと思います。
〇エバステルの効果
エバステルは第2世代抗ヒスタミン薬、別名が抗アレルギー薬という部類になります。
もともと、抗ヒスタミン薬と言うものがあったのですが、副作用がひどいので、ある程度の効果、即効性を残しながら、副作用を抑えたものが第2世代抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬です。
ヒスタミンの分泌を抑えたり、アレルギー反応を抑えたりする薬です。
鼻水、くしゃみなどアレルギー症状を抑えたり アレルギー鼻炎の薬ですが、症状を抑える、予防薬で花粉症を治すことはできません。
また、抗アレルギー薬の副作用として、眠気が代表ですが、エバステルは眠気が出にくい薬とされています。
〇エバステルの強さ
エバステルの他に、同じように花粉症に使われる薬には、ジルテック、アレグラなどがあります。
いくつか薬を強い順にあげていくと・・・
① ジルテック(別名 サイザル、セチリジン)
② エバステル、アレジオン
③ アレグラ
④ クラリチン
となり、効果は2番目でやや強いとなります
〇 効果が現れる時間と持続時間
① エバステル 4~6時間で効果が現れ24時間効果が持続する
アレジオン 30分で効果が現れ24時間効果が持続する
② アレグラ 1時間で効果が現れ6時間持続する
③ クラリチン 2時間で効果が現れ、4時間効果が持続する
④ となりジルテック 1時間で効果が現れ6~8時間で最も効果が高くなり、32時間ほど効果が持続
ます。
これをみるとエバステルは持続性があり、やや強めの薬になります
花粉症に効果がないと感じるのはなぜ?
エバステルはやや強めで、効果も長続きするはずなのになぜ効かないとおもうひとがいるのでしょう。
〇 効果があらわあれるのに時間がかかるから
花粉症の薬を飲む人には即効性を望む人が多い傾向にあります。
ですから、効かないのではなく、効果がまだ出ていないのかもしれません。
また、エバステルは寝る前に飲む薬です。
医師は睡眠を6時間程度取った後、朝起きて、薬を飲まなくても1日効果があることを期待して処方するので日中に速効性を求める人には向いていないのかもしれません。
また、薬の処方箋や箱によく書かれている、効果が現れると効果が持続するというのは、実験の結果、薬を飲まなかった場合と比べて差があるいう意味です。
飲んだ人が、しっかり治ったと感じる効果とは違う意味になります。
〇本当に効果がない場合
薬は万人に効くわけではないので、合わない場合もあります。
その時の体調により、いつも効くはずの薬が効かない場合もあります。
また、飲み続けていて薬になれてしまったという耐性はないとされています。
すぐに他の薬にかえるべきか
エバステルが効かなければもっと強めの薬に変えたいとすぐに思いがちですが、すぐに薬を変えるのはあまりおすすめできません。
花粉症の薬でアレルギー症状を抑えるためには花粉症のシーズンの間ずっと飲み続けなければならず、薬選びは慎重にしたいところです。
抗アレルギー薬は、副作用として眠気や肝機能障害を起こすとされていますが、強い薬になると副作用もひどくなり、眠気も強くなる場合が多いからです。
エバステルは副作用がすくない分、症状が治まるまで時間がかかるケースがあります。
1~2週間分ぐらい処方されることが多いので、それを飲んだ後で判断することをおすすめします。
医師も「1週間ほど飲んで効かなければもう一度来てください」など、指示を出すことが多いです。
また、副作用の眠気が出ることが多いですが、日常生活に支障をきたすほど、ひどい眠気の時には迷わず医師に相談してくださいね。
まとめ
エバステルを処方された時は、しばらくは飲み続けてみてください。
花粉症はつらいですから即効性を求める気持ちもわかりますが、焦って判断しないようにしましょうね。
わたしは花粉症で抗アレルギー薬を飲んだことはないのですが、皮膚炎にも効果があるので、エバステルを飲んだことがありました。
眠気が強烈で仕事中に何度も眠りかけ、大変だったことを思い出します。
そんな薬をシーズン中飲まなければならない花粉症は厄介だと思いますし、だからこそ薬選びを慎重にしたいですよね。
また、薬以外にも、花粉を体内に入れないようマスクなどでの予防を忘れないようにしたいですね。