ゴクンとツバをのんだとき、「あれ?のどが痛いな」と思ったら扁桃腺に何らかの異常がある可能性があります。
扁桃腺は感染症にかかることもあり、ただの風邪だろうと油断していると、入院することもあるので注意が必要です。
扁桃腺の痛みが気になる時は、まずは症状をしっかり観察してみてください。
扁桃腺について理解を深め、また扁桃腺を正しくケアして、感染症を予防しましょう。
扁桃腺が感染症にかかった時の症状
扁桃腺の感染症で注意したいのが、急性扁桃腺炎です。
食べ物や飲み物を飲み込むとき、違和感があり、この時点では、風邪の症状と似ているため、ひどくなるまで気づかないことがほとんどです。
◯急性扁桃腺炎の症状
のどの痛みが初期段階より激しくなり、唾をのみこむこともつらくなります。
扁桃腺に黄白色の膿があちこちに付着します。
急性扁桃腺炎の症状には、下記のような症状が見られます。
・38~40度の発熱を伴う
・頭痛
・全身の倦怠感
・はげしい寒気
・関節痛
・首にかけての頸部リンパ節が腫れる など
もし上記のような症状が見られたら、できるだけ早めに医者に行って診てもらうようにしましょう。
扁桃腺の二つの性質
扁桃腺は、口を大きく開けると見ることができます。
のどの少し手前の、左右の少し盛り上がった場所を扁桃腺と言い、医学用語では「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」と呼ばれています。
扁桃腺は「免疫臓器」と「感染臓器」の二面性の性質があります。
通常の状態では、免疫臓器としての働きが強いため、細菌やウイルスにさらされても問題ありません。
細菌やウィルスをしっかりと排除し、感染症から私たちの体を守ってくれています。
ただ、過労やストレス、のどの衛生状態が悪くなると注意が必要です。
扁桃腺の免疫能力が低下すると、感染がおこり、扁桃腺炎が発症することもあるのです。
扁桃腺を感染症から守るために!
扁桃腺を感染症から守るには、日頃の生活習慣がベースになります。
・手洗い
・うがいをする
・十分な睡眠
・バランスのとれた食事
・加湿をする
・免疫力を上げる
これなら出来そうだなと思われた方も多いと思います。
その中でも、加湿の方法や、免疫力を上げるためには、具体的にどうすればいいのか、少し詳しく説明しますね。
◯加湿をする方法
のどの乾燥を防ぐことは、扁桃腺の健康を守ることに直結します。
下記の対策を行っていきましょう。
・マスクを着用する
・うがいをする
・少しずつ、一日に1,500mlの水を飲む
・部屋の湿度を40%〜70%で維持する
・たばこを控える (のどの粘膜を傷つけるため)
・口呼吸が多い人は鼻呼吸に切り替えること
(吸いこんだ空気に湿気を加える作用がある)
免疫力を高めて、扁桃腺を感染症から守ろう!
扁桃腺を守るだけでなく、あらゆる感染症を予防するために、免疫力を高める工夫をしましょう。
食べ物の栄養に気をつけることで、風邪をひきにくい身体を作っていきたいですね。
・ハチミツなど栄養価の高い食べものを摂る
・ビタミンCを積極的に摂る
・ハーブティーを飲む (欧米では古くから病気治療に使われてきた)
・サプリメントを摂る (免疫力を上げるアルギニンやグルタミンを含むもの)
まとめ
扁桃腺は、免疫臓器としての働きがあり、免疫力を高めることで、感染症から私たちの体を守っています。
扁桃腺炎や急性扁桃腺炎にならないために、日ごろから、手洗い、うがい、規則正しい生活習慣、バランスのとれた食事、を心がけましょうね。
さらに、免疫力を高めるために、意識的に栄養価の高い食品やサプリメントで補ったり、のどを乾燥から守る工夫が大切です。
もし「扁桃腺が感染症にかかったかもしれない」と思ったら、早めに医療機関で診察を受けてください。
症状が重くなる前に、早めに対処するようにしましょうね!