顔に湿疹ができた時、もしかしたら日光アレルギーかもしれません。

特に強い紫外線を長時間浴びてしまった時などは、可能性を疑う必要があります。

日光アレルギーについての正しい理解と、予防法、対処法をわかりやすく紹介したいと思います。

日光アレルギーとは？顔や手足に湿疹などの症状が出たら要注意！

日光アレルギーとは、紫外線アレルギーや日光性皮膚炎、日光性過敏症とも呼ばれ、誰にでもおこり得るアレルギー症状です。

日光を浴びることによって、肌に湿疹ができたり、赤く腫れたり、かゆみがともなう人もいます。

◯日光アレルギーの症状

・湿疹
・腫れ
・水ぶくれ
・かゆみ

これらのような肌トラブルが、日光を浴びた時に、日光が当たった部分にのみあらわれるのが特徴です。

体のなかでも、顔は日差しを受けやすい部分であるため、アレルギー症状が出やすい箇所と言えます。

湿疹がなくても、顔がチクチクする、顔がかゆいなど違和感がある人は、もしかしたら日光アレルギーかもしれません。

さらに悪化すると、症状が肌だけにとどまらない場合もあります。

◯日光アレルギーの症状が悪化すると・・・

・目の腫れや充血、かゆみ、異物感
・頭痛
・発熱
・吐き気

実際問題として、湿疹やかゆみなどの症状が日光アレルギーなのかどうかの判断は容易ではありません。皮膚疾患というものは、いくつかの要因が重なって発症している場合が多いので、一概にそれが日光アレルギーによるものなのかの判断は難しいです。

頭痛や吐き気など、日常の生活を送るのも難しくなる場合もあります。おかしいなと感じたら、悪化する前に早めに対処することで症状をおさえたいですね。

日光アレルギーはこうして発症する！

日光アレルギーの原因としては、「内的な要因」と「外的な要因」の二つが考えられています。

【内的な要因】

抗体量という、遺伝的なものが挙げられます。

他のアレルギー症状と同じように、日光に対する抗体が、体の中で作られます。

それが日常生活を送るなかで、ある一定量のコップの中にたまっていくのをイメージすると分かりやすいと思います。

抗体がどんどんコップにたまっていき、容量が限界に達したらあふれてしまいますよね。

それがアレルギー症状です。

一度あふれてしまうと、それ以降、少量のアレルゲンに対しても症状が起きてしまいます。

昨日まで平気だった人が、急に日光を浴びたことで、日光アレルギーを発症してしまうという人も少なくありません。

ただ、そのコップの大きさには個人差があります。日光を浴びた量が少なくても発症してしまう人もいれば、多量に浴びても発症しない人もいます。

【外的な要因】

・日焼け止めが肌に合わない。
・化粧品が紫外線と反応して起こる。

日焼け止めや化粧品に含まれる成分が、紫外線を吸収して様々なアレルギー反応が起こしてしまうのです。

日焼け止めや化粧品を変えたタイミングで症状が出た場合、ただちに使用をやめ医師に相談することをおすすめします。

日光アレルギーの予防法、対処法を紹介！

【予防法】

花粉症と同じように、日光アレルギーになってしまうと、完治するのは難しいのが現実です。

まずは症状が出ないように、アレルゲンに触れないように気をつけることが大切です。

花粉症であればアレルゲンである花粉を体内に入れないことですよね。

日光アレルギーであれば、日頃からなるべく直接日差しを浴びないようにすることが、日光アレルギーを事前に防ぐ最も基本的な予防法です。

日差しを浴びないように、と言われても難しいですよね。

日焼け止めを塗る、帽子をかぶる、日傘をさす、長そで長ズボンを着用するなど、なるべく直接日差しを浴びないように心がけることが大切です。

そして、忘れてはいけないのは、食生活の見直しです。
良質なタンパク質を、肉、魚、豆製品、乳製品などから、バランスよく摂りましょう。

タンパク質が不足してくると、細胞壁の強度が弱まり、化学物質の影響を受けやすくなってしまうと言われています。

【対処法】

今のところ、日光アレルギーの治療は、「対処療法」のみということになります。

症状が出てしまった場合、自分でなんとかしようとせず、日光アレルギーなのかを確認するためにも、すぐに皮膚科など専門医の診察を受けることをおすすめします。

日光アレルギーと診断された場合、軽度なら非ステロイドの塗り薬が処方され、症状がひどい場合はステロイドの塗り薬を処方されることが多いです。

また、体の中からアレルギー反応をおさえるために、飲み薬が処方される場合もあります。

対処療法は、出てしまったアレルギー症状を軽くおさえるためだけのものなので、一時的に回復したように見えてもまた日光を浴びれば、アレルギー症状が起こってしまう可能性があります。

ステロイドを塗らなければ、症状が再発する場合もあり、またそれによる副作用も気になります。処方された薬を理解したうえで、治療を行っていくことが大切です。

まとめ

日光アレルギーは、顔や手足など日光があたる箇所に、湿疹やかゆみなどの肌トラブルをひき起こすアレルギー反応です。

悪化すると、症状が肌だけにとどまらす、頭痛や吐き気などの症状が出る場合もあります。

発症した場合、対処療法として塗り薬や飲み薬が処方されます。

自己判断せず、皮膚科などの専門医を受診することをおすすめします。

予防法としては、帽子や日傘、長そで長ズボンで、肌を日光から守ることです。

また、自分の肌にあった日焼け止めや化粧品を選ぶようにしましょう。

日々の食生活においても、健康で強い肌をつくるために、良質なタンパク質をバランスよく摂る工夫をするといいですよ。

日頃から、自分の肌を日光アレルギーから守りながら、太陽の日差しが気持ちいい季節、せっかくなら外で思いっきり過ごしたいですよね。