花粉症の時期に鼻水、くしゃみなどの症状と一緒に関節痛があると、いったい何が原因なのか分からなくなりますよね。
風邪と似ているけど花粉症なのか、それとも風邪か、なんて思ってしまいます。
花粉症って、いろんな症状があって困りますよね。
今回は、花粉症の時期に関節痛や熱が出る原因、また、似ている症状の風邪との違いについてお伝えしていきます。
花粉症が原因で関節痛は起こるの?
花粉症の時期に関節痛を訴える方は確かにいらっしゃいます。
しかし、花粉が直接の原因で関節痛が起こることはまずありません。
ではなぜ関節痛が起こるのか、説明しますね。
〇花粉へのアレルギー反応で関節痛が起きるケースがある
花粉自体には関節痛を引き起こす成分はありません。
でも、花粉は人体にとってはいらないものなので、花粉が体の中に入ると、防衛反応を起こします。
これが、アレルギー反応で、その反応とともに関節痛が起こることがあります。
○花粉症との違い
花粉へのアレルギー反応と花粉症も同じアレルギー反応なのに何が違うの?と思いますが、発生のメカニズムに少し違いがあります。
花粉症
①体内に花粉が入り、花粉をいらないものと判断
②抗体ができ、目や鼻の粘膜に結合する
③再度、花粉が入って来た時に、鼻水や涙と一緒に花粉を排出しようとする
花粉による関節痛
①体内に花粉が入り、花粉をいらないものとして判断
②いらないものが体内に入ってきたと、痛みで体中に知らせる
③痛みが関節にやってきて、関節痛を起こす。
鼻水やくしゃみは、ヒスタミンという物質によって引き起こされますが、関節痛の原因はヒスタミンではありません。
そのため、ヒスタミンの働きを抑える花粉症の薬では、関節痛には効果は期待できないでしょう。
ちなみに、アレルギーの薬を飲むと関節痛が治ることがあります。
〇花粉症の2次災害のように関節痛が起こる
花粉症が直接原因で関節痛にはならないとお伝えしましたが、花粉症が体に及ぼす影響で関節痛がおこる場合があります。
それは、花粉症によって抵抗力の低下してしまい、ほかの病気になってしまった場合です。
風邪のウイルスにも感染しやすくなり、風邪の症状としての関節痛が出てしまいます。
花粉症の時期と風邪流行時期は重なるので勘違いしてしまうのですね。
花粉症の鼻水が原因で、熱が出る!
次に花粉症の症状で熱が出る場合についてご説明しますね。
熱の高さによって考えられる原因が異なります。
〇微熱が続く場
花粉症の代表的な症状に鼻水がありますが、鼻水がひどくなると、炎症を起こしてしまい、副鼻腔炎になることがあります。
副鼻腔炎になると、鼻水、膿で鼻がつまるので、脳に酸素が行かず、酸欠状態になり頭痛を引き起こすのです。
副鼻腔炎になると、頭痛の症状がでると同時に、微熱が続く傾向があります。
〇高熱が出る場合
関節痛の場合と同様、抵抗力の低下により、風邪を引いてしまった可能性があります。
通常の風邪をこじらせて高熱が出たのと、同じ症状と考えられます。
花粉症と風邪との違い
花粉症と風邪の時期、症状は似ているのでとても判断しにくいです。
簡単に、症状の違いを紹介しますね。
〇鼻水の状態
花粉症はさらさらとして、透明ですが、かぜはドロッとしていて色がついている時もあります。
〇熱の高低
先にお伝えしましたが、花粉症で高熱が出ることはまずありません。
〇目のかゆみ
目のかゆみは花粉症の特徴的な症状でで、風邪の時にはあまり見られません。
また、鼻水、微熱、目のかゆみなどが1週間以上続くのも花粉症の特徴です。
これらの症状が出たときにはまず病院へ行ってください。
まとめ
花粉が原因で関節痛や熱が出るなんて、本当にやっかいですよね。
でも、花粉をゼロにすることはできないので、できるだけ体の中にいれない工夫が必要です。
私も花粉症で副鼻腔炎になったことがあるのですが、重症化すると失明することもあると医師に言われ、少し怖くなった経験がありました。
また、花粉症はその他の病気と似た症状があるので判断しにくいのです。
花粉症はあなどれませんね。
症状を長引かせないためにも、自己判断で薬を飲まずに、医師に相談するようにしてくださいね。