「大丈夫ですか?」という質問は、目上に使えるのか気になることがありませんか。
敬語と思って使っていたら、実は失礼な言い方をしていたら嫌ですよね。
今回は、「大丈夫」という言葉について、敬語として使えるものなのか、解説していきます。
また、「他にも使える言い回しなども、合わせてご紹介していきます。
大丈夫は、敬語として使えるもの?
「大丈夫」は、安心や安全を示す形容動詞です。
(また、他にも確信の意味があります。)
その形容動詞に「です」という丁寧語をつけると、敬語としてもじゅうぶん使うことが出来ます。
しかし、「大丈夫」という言葉は日常的にも便利に使われる言葉ですから、目上の方などには少しフランクに聞こえる場合があるんですね。
そんな時は、次にご紹介する言い回しに変えてみると、丁寧に聞こえます。
「大丈夫」を代用する言葉
大丈夫の他にも、いくつか大丈夫と同じ意味で使うことができる敬語があります。
- 問題ありません
- 支障ありません
- ご心配はありません
- かまいません
- 承知いたしました
これらは、先方から日程を尋ねられた時に返す敬語としても使えますし、こちらから日程を問いかける場合にも使えます。
日程を尋ねる時の文例
◯「◯日の◯時にお伺いしてもよろしいでしょうか?」
◯「◯日の午前中にお電話しても差し支えありませんか?」
◯「また、◯日にお宅に遊びに行かせてもらっても問題ありませんか?」
相手を敬う気持ちが「大丈夫」というフランクな言葉を使ったことで疑われてしまうのも悲しいですから、TPOに応じて敬語を使い分けるのが無難です。
誘いを断る時の上手な言葉の使い方
大丈夫という敬語をマスターしたあなたには、もう一段階スマートなやりとりをご紹介します。
例えばお世話になっている目上の方から食事に誘われたとします。
しかし、あなたにはすでに先約が…
そんな時にあなたなら何と断りますか?
実は、こういうシチュエーションでも相手を不快にさせず、次の約束に繋がるような上手な断り方があるんです。
そのポイントを見ていきましょう。
◯まずは、感謝を伝える。
人としてお誘いを断るのならばまずは謝りたいと思いますよね。
しかし、実は「すみません」より効果的なのが「ありがとうございます」という感謝の言葉です。
「お誘いを断ってすいません」よりは、「誘っていただいてありがとうございます」という感謝の言葉を導入部分に持ってくるほうがスムーズです。
◯やんわりと断る理由を入れる
「実は、前々から予定が入っておりまして」
「申し訳ないのですが、別件が入っておりまして」
など、やんわりと断りの理由を添えましょう。
◯最後にまた誘って欲しい旨を伝える
「また、次回、誘っていただけると嬉しいです」
「次こそはお共させていただきます」
など、次の約束を楽しみにしているという気持ちを表すと好印象を残します。
また、「◯月◯日なら都合がつきますが、ご予定はいかがでしょう?」など、代案を示すことも◎
目上の方だけでなく、相手の気持ちを不快にさせない、相手を傷つけずに次の約束に持ち込むなどスムーズなやりとりをしておきたいですね。
まとめ
大丈夫というフレーズは、どんな状況にもマッチしてしまう、使い勝手の良い言葉です。
それに敬語としても、決して間違いではありません。
しかし、使う相手が目上の方やお世話になっている上司や恩師の場合には、大丈夫という言葉が少し軽すぎる印象を与えてしまうかもしれません。
そんな時は、今回、ご紹介した大丈夫に匹敵するぴったりな敬語を使って、相手とのスムーズなやりとりを進めてみてください。