お子さんの勉強する姿勢、気になりますよね。
授業参観のとき、ほかの子に比べ、わが子の姿勢の悪さにハラハラしたり、家庭で宿題をしているとき、「目が近い!」と何度も注意をしたり・・・
今回は、勉強するときの正しい姿勢を紹介しながら、姿勢の大切さにもふれていきたいと思います。学校や家庭で、自然と正しい姿勢が身につき、それが習慣になるように、親子共々、姿勢について理解を深めてほしいと思います。
姿勢によって、学力アップも可能かもしれません!たかが姿勢で…と思っていては、損ですよ!ぜひ参考にしてみてくださいね。
勉強するときの正しい姿勢を紹介!
そもそも、勉強するときの正しい姿勢を、親が正しく理解している必要がありますので、分かりやすく具体的に紹介したいと思います。
【机に座る場合】
・椅子に深く座る。
・ひざ下は、床にまっすぐ下ろす。
・椅子に座り、机とお腹の間は、握りこぶし一つ分が入る程度にする。
・背筋を伸ばす。背骨を意識して、天井から引っ張られているイメージをもつ。
・あごを引く。あごが前に出てしまうと、猫背になりがちです。
【床に座る場合】
床に座って勉強する場合、座り方としては、正座とあぐらのどちらかだと思いますが、正座をおすすめします。
あぐらは、骨盤が開いてしまうため、どうしても、背中が丸まり、前かがみの姿勢になってしまいます。
頭が前に出て、猫背になってしまうので勉強には適していません。
その点、正座は、骨盤に負担がかかりません。
ただ、膝や足首にかかる負担が大きく、太ももを圧迫し続けるので、足がしびれます。時々、足を伸ばして、ストレッチをするといいですよ。
その他、机で勉強する場合と重複する点もありますが、ポイントはこちら。
・机とお腹の間は、握りこぶし一つ分が入る程度にする。
・骨盤の中心に上半身がまっすぐ乗っているイメージをする。
・背筋を伸ばす。
・あごを引く。
机に座る場合、床に座る場合、どちらにも言えますが、机と椅子の高さの関係も、忘れてはいけません。
座った時のひじの高さが、机と同じくらいになるのが理想的です。
正しい姿勢をオススメする理由
・長時間でも、疲れを感じにくくなる。
・目の疲労を感じにくくなる。
・集中力が持続できる。つまり、ケアレスミスが減る。
・肩こりや腰痛がおこりにくくなる。
・体が歪みにくくなる。
正しい姿勢というのは、一見、力が入っていて疲れるように見えますが、実は、一番疲れにくい姿勢なのです。
自分の体重を、分散させているので、血液の滞留を防いでいます。
つまり、頭が重くなったり、回転が遅くなったり、ということを防ぐことができるのです。
正しい姿勢によって、お子さんの集中力が高まる、理解力が高まる、ちょっとしたミスが減る、勉強が楽しくなる・・・と、いいスパイラルが生まれますよ。
姿勢を正すのは、子ども時代の今がチャンス!
勉強を正しい姿勢ですることは、成長期のお子さんには、学校や家庭で特に徹底させてほしいことです。
骨が軟らかいので、育ち盛りの時期に悪い姿勢を習慣付けてしまうと、歪んだまま固定化されてしまうこともあります。
また、単に体の軸が歪むということではなく、悪い姿勢というのは集中できないため、結局は勉強の質に影響が出てしまいます。
例えば、猫背で勉強をしていると、内臓が圧迫され、血行が悪くなり、脳に十分に血液が行き届かなくなります。
そうなれば、集中力も落ち、頭の回転も遅くなってしまうというワケです。
逆に、正しい姿勢が習慣になれば、それは一生の財産になります。
学校だけでなく、社会人になってからでもとても役立ちます。
悪い姿勢が当たり前になっている人ほど、正しい姿勢をとってみると、最初は違和感があり余計に疲れるかもしれません。
でも、姿勢を見直すチャンスは生活の中にあふれています。
習慣化させることでその違和感も無くなり、徐々にそれがしっくりくるようになると思います。
まとめ
勉強するときの正しい姿勢は、子ども時代に意識して身につけ習慣化することで、それが当たり前になり一生の財産になります。
正しい姿勢は、体の軸をまっすぐにして血流の滞りを防ぐため、脳に十分な血液が行きわたり、頭が冴え、集中力が高まります。つまり、勉強の質の向上が期待できるというわけです。
また、子どもは骨が柔らかいので、良くも悪くも、子どものころの習慣が将来の当たり前の習慣になっていきます。
ぜひ子ども時代に、正しい姿勢、正しい習慣を身につけられるよう、親子で意識していけるといいですね。