急に足がつって、強い痛みにひたすら耐えて痛みが鎮まるのを待つのみ・・・という経験、ありますよね。
痛すぎて話もできないし、周りに心配されても今は話しかけないで!と思ってしまいます。
こんな痛い思いはなるべくしたくないと思いますが、治し方や予防法を知っていれば、少しは気持ちに余裕ができるかもしれませんよね。
今回は土踏まずがつるのはなぜか、また治し方や予防法について紹介していきたいと思います。
土踏まずがつる場合の治し方は?
足がつると言うと、ふくらはぎがつるのをイメージをする人もいると思いますが、実は足の裏の土踏まずがつるというのも、決して珍しくはないのです。
土踏まずがつってしまったときの治し方を紹介します。
① 土踏まずに負担がかからない体勢になる
体を横にして、足を台に乗せるなど、足の裏が地面に付かない体勢になります。
つっていない足に重心が掛かるようにすると楽になります。
② 体の力を抜く
痛みに耐えるために体に力が入ってしまいますが、深呼吸をして体の力を抜くように意識しましょう。
ちなみに、深呼吸は息を吐くことから始めると深く落ち着いて呼吸ができます。
③ つま先をつかんでゆっくり反らす
無理に反らすのではなく、ゆっくり反らして土踏まずを伸ばしましょう。
膝を曲げてかかとを伸ばすだけでもいいです。
とくに親指をつかんでゆっくり伸ばすと土踏まずの筋肉を伸ばすことができます。
④ 足つぼを押す
土踏まずの痛みが治まってきたら、「足臨泣」(あしりんきゅう)というつぼを押してみましょう。
「足臨泣」は、足の小指と薬指の間を足首に向かってさすると、少し陥没して止まる所です。
痛くない程度に押してください。
このつぼは肩こりや片頭痛にもおすすめです。
土踏まずがつるのはなぜ??
土踏まずがつるということは、足の裏の筋肉が異常収縮して痙攣をおこしている状態です。
なぜ異常収縮してしまうのか、原因を紹介していきます。
○冷え
足の裏は体の中でも冷えやすい部分です。そのため冷えが原因でつる人が多いです。
夜中に急につったという経験がある人も、足の裏の冷えが考えられます。
寒い季節は、寒さによって筋肉が硬直して血行不良になりますが、暑い季節もエアコンの冷風で足が冷えやすくなります。
○筋肉疲労
基本的によく使われる筋肉はつりやすくなります。
土踏まずは、地面に接する衝撃を和らげるクッションの役割があり、丈夫で弾力のある筋肉が備わっています。
運動のしすぎや長時間の立ち仕事によって、土踏まずの筋肉が疲労によってつることがあります。
○水分不足
人の体の3分の1は水分で出来ています。
水分が不足すると筋肉に十分な栄養が行き渡らなくなります。
電解質のバランスが崩れて、つりやすくなります。
季節に関わらず、一年を通して一日2L~2.5Ⅼの水分を摂取するといいと言われています。
○栄養不足
体の中の電解質のバランスが崩れると筋肉がスムーズに働かなくなってしまいます。
カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのバランスが大切です。栄養バランスが偏らないように気を付けましょう。
○その他にも・・・
土踏まずがつる原因を紹介してきましたが、実は他にも考えられる原因はたくさんあります。
・体の歪み
・ホルモンバランスの乱れ
・生活習慣病
・肥満
・ストレス
・睡眠不足
・慢性便秘
などです。
血管が収縮して冷えにつながる悪条件が揃ってしまうと要注意です。
土踏まずがつらないようにするには?
対処法や原因を紹介してきましたが、できるだけつりたくないですよね。
予防法を紹介していきます。
○冷えを予防
紹介してきたように、足の裏は冷えやすく血行不良を招きます。
一年を通して足を冷やさないように気を付けましょう。
○バランスの摂れた食事
・筋肉疲労に効くもの
卵、牛乳、豚肉、豆類などに含まれる「ビタミンB1」、貝類や魚などの魚介類に含まれる「タウリン」を摂るようにしましょう。
・筋肉弛緩作用があるもの
かぼちゃ、アーモンド、ひじきなどに含まれる「マグネシウム」を摂ることが大切です。
梅干しや酢などに含まれる「クエン酸」や、寒天やリンゴ、梨、ぶどうなどに含まれる「ホウ酸」は、マグネシウムの吸収を良くする食べ物です。
○水分補給、ミネラル補給
運動中に限らず、室内で過ごしているときもこまめな水分補給とミネラル補給を心がけましょう。
ミネラルは、塩や黒砂糖で補給できます。
こんな事例もある
土踏まずがつるとはいかないまでも、不快感を感じる場合は、糖尿病を疑う必要もあります。
糖尿病の場合は、末梢血管に血流障害が生じます。
そのため、足の指に痺れや痛みが出てくることがあるのです。
徐々に血流が悪くなり、指先から赤紫色になり、最悪の場合は壊疽状態になります。
まとめ
土踏まずには丈夫で弾力のある筋肉が備わっていますが、負担がかかりやすいため疲労しやすいのも事実です。
つった場合は、土踏まずに重心が掛からない体勢になり、深呼吸をしながら少しずつ土踏まずを伸ばすようにしてみましょう。
日ごろから、バランスの摂れた食事と充分な睡眠をとり、疲れを溜めないようにすることも大切です。
冷えは一番の大敵です。足を冷やさないように、血流が滞らないように気を付けましょう。