
「わざわざありがとね~」「わざわざすいません」などの言葉って会話でもメールなどでも案外日常的に使っていますよね。
お友達同士だとあまり気にしない言葉遣いでも、お姑さんや年上、目上の方相手にもつい使ってしまって「あれ!?今のやばかったかな・・・」なんて後から漠然と不安になるなんてことを経験したことがあるかもしれません。
今回は「わざわざ」という言葉について、意味や使い方を場面に合わせて紹介していきます。
「わざわざ」の意味は?
辞書で調べると2つの意味が出てきます。
① 他のことのついでではなく、特にそのためだけに行う
② しなくてもよいことをことさらする
① の意味だけならいいのに、②のしなくてもいいことをする、という意味があるから使う時に「大丈夫かな」と悩んでしまうんですよね。
しなくてもいいことをする、なんて「余計なお世話」という否定的なニュアンスがでてしまいますから、使い方に注意したい言葉であることは確かですね。
「わざわざ」は敬語として使えるの?
じゃあ誰に対しても使っていいのか?というと、「わざわざ」は敬語の一種なので目上の人相手でも使うことができます。
お友達はもちろん、お姑さんや年上の方に使ってもいいんです。
でも、相手に嫌な顔をされた、変な間を作ってしまったなどの経験があると、余計に悩んでしまって変な言葉遣いになってしまっていると悩む方が多いのです。
「わざわざ」を上手に使うポイントは?
そんなつもりないのに②のイヤミな方の意味で相手に受け取られてしまうこともあるので、こんな風に考えてみましょう。
わざわざ「わざわざ」を使わない!(笑)
ギャグのようですが、誤解を避けるには使わないのが一番です。
クセのようになっている人は特に使わないように注意してみてはどうでしょうか?
「わざわざ」を使わない表現
例1
相手に来てもらったことに対して恐縮してしまって、つい言ってしまいがちですよね。
「わざわざお越しいただき申し訳ありません」
⇒「お忙しいのにお立ち寄りくださりありがとうございます」
例2
お礼を言いたいときもつい使っていませんか?
「わざわざすいません」
⇒「どうもありがとうございます」
お礼をしたい時は「すいません」という謝罪の言葉よりも「ありがとうございます」の方が気持ちいいものですね。
例3
「わざわざお誘いくださりありがとうございます」
⇒「お誘いくださりありがとうございます」
卑屈な感じに聞こえてしまうこともあります。
必要のない言葉は使わないかもしれません。
また、お誘いを断らないといけない時に、つい申し訳なさからつかってしまいがちですが、そんな時は
「わざわざ誘っていただいたのに、申し訳ありませんが行けません」
⇒「せっかく誘ってくださったのに申し訳ありません。」
「わざわざ」を使う時に誤解をされない注意点
じゃあ、「わざわざ」という言葉はいらないのか、というとそうではないですよね。
使うべき時に使うとあなたの感謝や謝罪がより丁寧に相手に伝わるので、相手があなたの為にしてくれたことに対して「わざわざ」を使うといいです。
例
あなたの忘れ物を届けてくれた時
「わざわざ届けてくれてありがとう」
まとめ
2つの意味がある言葉は使い分けが難しいですよね。
しかも「わざわざ」のように、相手に否定的な印象を与えてしまう意味もある言葉は取扱注意です。
たとえ正しい場面で使っていても相手が「わざわざ」という言葉に良くない印象しか持っていない場合もありますから、どうしても相手の反応が気になってしまう場合は思い切って使うのをやめるとよいですね。
そして、あなたが相手から「わざわざ」という言葉を使われた時は、変に勘ぐったりせずに素直に感謝や謝罪を受けるようにしたいものです。
人間関係をスムーズに進めるには、時に言葉の意味に鈍感になることも必要で大切なんじゃないかなぁと感じますね。