
原著者:釘田泰子/改訂:WEBセールス実践協会/改訂日:2026年10月8日
WordPressのバックアップは、「成功しました」の表示を見るだけで終わりにしないことが大切です。保存先に必要なファイルがあり、対象の日付がそろい、別の環境で戻せることまで確かめます。この記事では、UpdraftPlusとGoogle Driveを使う場合の確認手順を説明します。
最初に区別する「5種類」と「サイト全体」
当サイトで取得したUpdraftPlusのバックアップは、次の5種類です。容量が大きい場合は1種類が複数ファイルに分割されるので、「5ファイルあればよい」とは限りません。
| 種類 | 主な内容と確認点 |
|---|---|
| データベース | 記事本文、固定ページ、コメント、ユーザー、各種設定。画像ファイルそのものは含みません。 |
| プラグイン | 利用中・停止中のプラグインのファイル。設定の多くはデータベース側にもあります。 |
| テーマ | 親テーマと子テーマ。独自修正がある場合は、その状態を残します。 |
| アップロード | メディアの画像や添付ファイル。記事内から実際に表示できるかは復元時にも確認します。 |
| その他 | 対象に含まれたwp-content内のその他のデータ。名称だけでサイトの全ファイルが含まれるとは判断しません。 |
WordPress本体、ルートのwp-config.php、.htaccessなどが別途必要な場合があります。UpdraftPlusの本体ファイルのバックアップはエディションや設定に依存するため、実際の保存範囲を確認してください。当サイトでは5種類に加えて、サーバーのファイルマネージャからサイト全体と不足する設定ファイルを別に保存しました。
wp-config.phpやDBには接続情報や個人情報が含まれます。バックアップは公開フォルダーに置かず、共有リンクを一般公開せず、担当者だけが開ける場所で管理します。
Google Driveを保存先に設定する
- 本番サイトの管理画面でUpdraftPlusを開き、「設定」からGoogle Driveを選びます。検証サイトを開いていないか、URLを先に確かめます。
- 設定を保存し、表示された認証手順に進みます。保存先に使うGoogleアカウントと、求められる権限の内容を本人が確認して連携します。
- WordPress側へ戻り、連携完了の表示を確認します。Driveの空き容量も確認します。
- 初回は「今すぐバックアップ」を開き、データベース、必要なファイル、リモートストレージへの送信を対象にして実行します。
- 処理完了後にDriveを開き、同じバックアップ日時・識別子の一式がそろったことを確認します。
画面の文言や連携手順はバージョンによって変わります。当サイトではUpdraftPlus 1.26.8でGoogle Driveへの保存を確認しました。保存先サービスごとに利用条件が異なるため、アカウントの権限と空き容量を確認してください。
保存直後に行う3段階の検査
- 保存先の確認:UpdraftPlusの完了ログとDrive上の一式を照合します。途中で止まった履歴や分割ファイルの不足がないかを見ます。
- PC上の読み取り検査:一式をPCにも保存します。ZIPやgzipを読み取れるか、サイズが不自然でないかを確認します。ダウンロードボタンを押しただけでは保存完了とは判断しません。
- 復元テスト:本番と別のDB・非公開環境に戻して、表示、ログイン、記事編集、画像まで確認します。圧縮ファイルの検査に通ることと、サイトが動くことは別の確認です。
当サイトでは10月3日・6日の保管分を残し、切替直前と切替後に別のバックアップを追加しました。10月8日の切替後の確認では、Drive上の5種類とPCに保存したDBの読み取りを確認しています。この記録は当サイトでの結果であり、すべての環境で同じ手順だけで復旧できることを保証するものではありません。
自動化した後も確認すること
間隔は「失って困る更新量」で決めます。毎日記事や注文が増えるサイトと、月に数回更新するサイトでは必要な間隔が違います。ファイルとDBのタイミングがずれた場合、どの組み合わせを戻すのかも記録しておきます。
保管世代数は、保存容量、復元したい期間、不具合に気づくまでの日数から決めます。更新直前の大切な一式は通常の世代整理と分けて保護し、検証が済むまで減らしません。自動化した後も、直近の成功日時と保存先の一式を定期的に確認します。
- 直近の予定時刻を過ぎても、新しい一式が作られていない。
- Googleの再認証や容量不足を知らせるエラーが出る。
- ファイルの一部だけがDriveにあり、DBや分割番号が欠けている。
この場合は設定したつもりで放置せず、ログと保存先を確認します。古いバックアップを消してから調査する必要はありません。




















